hontonohanashiのブログ

新しい出会いや別れ、日々のありふれた日常を綴らせてください。
たまの愚痴はお許しくださいね。

シングルマザーにはきびしい

今現在所属している事業所では、シングルマザーもたくさん働いています。



そんな彼女たちは例外なくガムシャラに仕事をしていて、朝の6時から


夜のオムツ交換の仕事まで入れていて身体を壊さないかなー


と、心配になる程です。


ゆうさんの場合は、お子さんが中学生と、今度高校に上がる娘さんと

の三人暮らし。


下のお子さんが生まれてすぐに旦那の金銭トラブルの件で離婚したそうです。


いくら働くと言っても在宅ヘルパーですから、月に20万がやっと。


今月から少し仕事が減ったから、夜のコンビニのバイトまで入れたそうです。



まだ40歳、余裕の無い生活、心配しています。


やっぱり、介護の仕事は3Kの割に賃金が安く、それゆえ、定着率が悪いのです。

体にいいとか悪いとか関係ない

朝起きたら雪が降っていた。

先日は桜の開花宣言があったというのに、もうすぐ4月だというのにね。


もっともこの時期の雪はシャーベットのようにずっしりと重くて、すぐに雨に

かわってしまったけれど。。。寒い。

一度春の陽気を味わってしまった後のこの寒さは体にこたえます。


今日の仕事の予定では、認知症のご夫婦の1週間分の買い出しがあります。

だからこんあ雨の月曜日は最悪。


毎日3食分の食材と、衛生用品、特にオムツ関係、おまけに今日は米も切れてたし。


薬局やスーパーを回って雨の中買い出ししたら、自分の車のトランクに入りきらない

量になりました。合計1万5千円。


認知症のためか、お年寄り2人の食べる量ではないけれど、動けるおじいちゃんの方が

冷蔵庫からおばあちゃんのために食材を出してきて、3食の他にもオヤツを食べちゃうんだ。


だから多めに買っておかないと週明けに入ったヘルパーさんが使える食材が何にもなかった

と、いわれちゃうのでね。


おじいちゃんの方は自分でときどき買い物に行って、巻き寿司を5パックとか、板チョコ

1ダースとか買ってきてせっせと食べています。


それでよくお腹もこわすけど、縛り付けておくわけにも行かないので、黙認してる。

もう体にいいとか悪いとかの話じゃない。

忘れられない利用者さん

忘れられない利用者さんがいます。


もう5年以上も前のことになりますが、50代の女性、難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)

を患っておられました。


親身になってお世話するご主人様が会社に行っている間、2回ほどヘルパーが、体位変換や

オムツ介助、軽食などのお世話をして、残りの時間は軽く体をさすったり、お話のお相手を

させていただいていました。


最初のうちは、動かないながら車椅子に乗せて、家の中の短い距離の移動をしたり、軽いコップから

少量のジュースを飲むことならできていたのですが、だんだん、起き上がることも、手首でできていた合図などもできなくなりました。


まだ、お話はできていたので、それからは行くたびに彼女と、家族の間の他愛のないお話や

彼女の郷里での幼少時代のお話など伺っていました。



たまたま彼女の郷里は誰でも知ってる有名な観光地だったので、私も最近旅行で訪れたことが

あり、そのお話をしたら大変喜んで盛りあがったことがありました。


それからは、数少ない私の行った旅行先のお話や、料理の話しなど、熱心に聞いてくださいました。


この部屋から出るのは病院に行く時だけの方に、旅行の話なんて、と、最初はちょっとためらった

ものですが、テレビを観るより面白かったと言ってくださるので。


彼女もご家族も最期まで入院せず、ご家庭で。

との強い希望があったので、自分の力でしゃべることができなくなっても、つらいとか、私たちに当たるようなことはなく、いつもありがとうの笑顔で見送ってくださいました。


介護に当たったのは1年弱の短い間ですが、彼女からはとてもたくさんのことを教えてもらいました。