hontonohanashiのブログ

新しい出会いや別れ、日々のありふれた日常を綴らせてください。
たまの愚痴はお許しくださいね。

利用者さんとのお別れ



今日からまた現実に戻りお仕事がんばります。


花曇りとはよく言ったものですね。


桜の季節は雨が多く、今年の桜ももう見納めになりそうです。


90歳の母と、また桜の時期に温泉に行きたいですが、歳も歳ですし


わかりませんね。


一年一年を、大切にしたいです。


私は10年以上訪問ヘルパーをやっているので、もう何人の方を見送っている


でしょう。


でも大概は具合が悪くなって病院に入院したり、介護施設に入られる方が多いので


お見送りというか最期まではわからないことがほとんどです。


ごくまれにお亡くなりになったと、ご家族から連絡をいただくことがあり、そういう


時には、通夜に参列したこともあります。


何年かのお付き合いをさせていただいていたので、お元気だったころの姿が目に浮かんで


ジーンとしてしまうのです。



先日もスーパーで買い物をしていたら、ある利用者のご家族にバッタリあって、


利用者さんが去年亡くなったということを知りました。


そのお宅には5年近く週に2回通ったので、たくさんの思い出があります。


野菜や花を育てるのが好きで、花の育て方をずいぶんと教わったものです。


クリスマスローズや、らん、ゆりの苗木をいただいて、それらは今でも我が家


の庭にひっそりと咲いています。


ときどき以前行っていた利用者さんを思い出すこともありますが、こうして最後


みとどけられて良かったというのが実感です。

リフレッシュ

しばらく仕事の事で悶々としていて、疲れ気味だったので母をさそって


ひなびた温泉に一泊しました。


麓は桜が満開なのに、宿のある上のほうは、まだまだ雪も溶けておらず


ここは真冬です。(那須の温泉)


母はもうすぐ90歳、ですが、元気です。


自分より若い友達と毎月のように温泉に入っていて温泉上級者。


気力があるから、ボケ知らず。


ほとんどのことは自分でこなします。


日ごろ親孝行はあまりできないので、ここぞとばかりに夜遅くまで話しに


付き合ったり、温泉巡りしたり。


幸せな老後ですね。


私の担当の利用者様は、同じ年齢、いやもっと若いご利用者様でも、寝たきりで


どこにも行けず、どうしてこうも違うんでしょうね。


私も母のように年をとりたい。


いつまでも楽しいことが大好きでいたい。


週明けからはリフレッシュしてまた頑張ります。

連絡してるのに意味ない

寝たきりの利用者さんWさん、食はいいですが、やはり動かないの
でお通じがあまりありません。


3週間ぐらいお通じがないので、先週から下剤を処方してもらって
飲んでいました。


2回目くらいから今度は逆に効きすぎてしまい、下痢便に
なっていたので下痢の人に下剤は飲ませられないと思い
事務所に連絡して
「下剤はもうやめたほうがいいのでは?」と連絡しておいた
のですが担当者から下剤中止の連絡がきたのは3日も経って
からでした。


かわいそうな利用者さんはお腹の痛みに耐え、便まみれに
なっていてもどうすることもできず、今日も私が入るまで
そのまま耐えていらっしゃいました。


いくら認知症だからといっても、気持ちが悪かったのか、
自分でおむつをとっていましたから。
(ますます大変な状況でしたが)


私たちは上からの指示がなければ勝手に薬をやめることもできま
せんから
事務所の対応の悪さに腹がたっています。


新体制で事務所は土日を完全に休みにするらしいですが、何か
あったときの対応はますます悪くなりそうですね。


そのしわよせは必ず利用者に返ってくるのですから。

ゴミ屋敷の家でのお仕事(その2)

小型犬が走り回り、あちこちにうんちやおしっこをそそうする
家での当初予定されていたサービス内容は、お風呂介助と夕食の準備
などでした。


しかし、お風呂に入るにも不衛生ですし、キッチンも片付けなければ
動けません。
どういうわけかキッチンにはスーパーのビニール袋に食材が入ったまま
山積されていて、腐った食べ物があるため、ゴキブリがガサゴソしてい
てあせりましたが。
私は大の虫嫌いなんです。特にゴキが・・・涙


ともあれ、二人である程度ゴミを捨てるところから始めました。


よくぞ、ここまで汚したものです。
テレビで良く見るゴミ屋敷以上だったかもしれません。


はじめて入った日、利用者さまがテーブルのほんのすこしのスペースで
ぎょうざを作っていましたが、この状態にご家族全員、麻痺してしまって
汚いことに気が付かないということでしょう。


一度、土曜日のサービス中、犬の散歩から帰ってきたご主人にお会いし
ましたが、社会的には先生と呼ばれる職業についているとのことで
したが、この家の惨状をなんとかするのが先決では???


と、余計なことを考えてしまいました。


半年ばかり、この家には通いお風呂の介助をしましたが、状態が悪く
なり入院されたので、以降の消息はわかりませんが、病院生活で快適に
生活でき、 QOLが上がっていれば良いのですが・・・

ゴミ屋敷の家でのお仕事(その1)

70代の女性Yさんは難病のパーキンソンを患っていました。
1ヶ月の長期入院の後、 QOLが悪くなり自宅内でもほとんど
寝ているか、車椅子の生活になり、ケアマネージャーの連絡により
私とS責任者の二人で家にお邪魔すると・・・


見たこともない光景が広がっていました。


足の踏み場もないほど新聞や雑誌、小型犬が走り回り、あちこち
散らばっている新聞紙の上には犬のおしっこや、うんちが転がっており
声を失いました。


70代の女性はベットからなんとか起き上がり、車椅子にどうして乗ったか
不明ですが、台所のものが散乱したテーブルの上でぎょうざを包んでいました。


このご家族の構成は、まだ第一線で働いているご主人と、長女40代(精神的
病で寝たり起きたり)
この日も新聞紙が散乱している和室の布団から起きてきて、ちょっと気まず
そうにしておられましたが、4匹の小型犬の世話がやっとのようでした。


なるほどね〜犬が家中におしっこを撒き散らしているから、新聞紙のやまになる
わけね〜。


だからこの家は大きな犬小屋になっていたわけです。


つづく